リトミックお役立ちコラム

リトミックって本当にいいの!? (1)

2016.06.11 リトミックのキホン

2歳の男子を子育て中のママからご質問がありました。
「リトミックって子どもに良いってよく聞くけど、本当にいいの!?」

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もちろん、とても良い教育法です。
でも、そう言い切ってしまう前に「リトミック教育」の事を
色々とお伝えしたいと思います♪♪♪



そもそも「リトミック教育」って何でしょう???

現在では幼児教育の場面でよく聞く「リトミック」という教育法ですが、
実は120年ほど前に音楽大学生のために考え出された音楽教育法なのです。

スイス人のエミール・ジャック=ダルクローズという講師が、
ジュネーブ音楽院で和声学の授業中に学生の和声感覚のなさに驚き、
しばらく観察していると、音を聴きとることは出来ていても、
実際には体の中にまでは音が浸透していないことに気付きました。
※和声学…縦と横の和音(重なり合う音の事)の関係を学ぶ

その後、授業を進めていく中でダルクローズは
「音楽的感覚はからだ全体の筋肉と神経の働きにより高まるものである」
と考え、リズムや音程を身体で感じ、表現することで
音楽的能力が上がっていく事を導き出しました。

さらに音楽を聴きとる力は、幼い子ほど培いやすい事に気付きます。

「音を聴きとる力は、喜びに満ちた好奇心がこどもを生き生きさせる
幼児期時期に極めて迅速に発達する事が分かった。
また、一度音感が訓練されると、その後の様々な過程で
音楽的に習熟していくことに困難を感じないということも分かった。」

またダルクローズは「リトミック教育」を確立する中で、
『自分の生きるリズム(個性)を知り、
持って生まれた性格を伸ばしていく事』をモットーとしました。
(生きるリズム=個性とは、自分のテンポを知る事から始まると言われている。
人によっては物怖じせず新しい環境に慣れたり、中々馴染めなかったり…
それが生きるリズム=個性であり、テンポである)

ーエミール・ジャック=ダルクローズ著 「リズムと音楽と教育」 参考ー

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「生きるリズム(個性)」 
なんだか、ステキな言葉ですね。

当教室では個性を大事にするレッスンを心がけていますが、
「個性って何だろう?」と考えたときに、
この「生きるリズム」という言葉がしっくりきました。

人には自分のペースがある。
テンポの速い子もいれば、ゆっくりな子もいる。
切り替えの速い子もいれば、ゆっくりな子もいる。

親子で「あ!この子ってこのテンポ・リズムで理解していくのね…」とか
「私はこのテンポ・リズムが心地いいわ」とか違いを発見するのも
リトミックレッスンの魅力だと思います。

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「リトミック教育」・・・
そもそもは音楽学生のための音楽教育でしたが、
幼い頃に聴音力を鍛える事が、
その後の音楽教育にとって大変効果的であることから、
今では保育園や幼稚園、音楽教室で欠かすことの出来ない
基礎的なカリキュラムの一つとなりました。

また、日本では「知育教育」とも合わさって「情操教育」「音感教育」を培いながら、
幼児期の子どもの様々な能力を最大限に引き出す教育法として進化し、
「人間教育法」とも謳われるようになりました。

…リトミックって本当に良いの!?(2)へ続く

※写真は掲載の許可を頂いている方のみ、掲載しておりますが、
NGの方は担当講師までお申し付けください。

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